特別講座 その15 癌と免疫 (2)

癌に対して私達の免疫はどのように関わっているのでしょうか?これって超、謎です。

大体免疫学自体が未だ完全には解明されていません。

ましてや体内から発生した癌と言うオバケ細胞に対して私達の免疫がどう働いているのかなんて未だ未だ未知なことがたくさんあるようです。

でも確かに私達の体内の免疫担当細胞たちは癌に対しても何かしらのアクションをしています。

体内で明らかに異常か細胞が発生した場合、NK細胞やマクロファージのような細胞が処理をしているし、抗体も癌に対し大きな作用を持っています。しかし、それが生体内で実際にいつ、どれくらい、どのような反応をしているのかわかりません。

昔、私的な実験で、癌細胞を認識したリンパ球を増やして癌移植モデルの動物に摂取する実験をしましたが、成熟したリンパ球は体内に長くは留まらず、直ぐに消えてしまいました(まだ予備段階のような実験でしたが)

癌を制御するには免疫反応の持続的なワークが必要です。

でも癌はタフでずる賢く免疫反応を逃れて、増殖し、一度、勢力を拡大すると気がついた時には自分の免疫が対応できなくなってしまいます

血液腫瘍はバラバラのシングルセルなため、免疫作用が直接反応してわかりやすいのですが、固形癌には前にも話したように、癌細胞だけでなく、免疫炎症細胞や線維芽細胞や血管新生細胞など自己の細胞が混ざり合っているので、免疫が働きにくいのです。

癌が発生した初期の段階、癌が進行した段階で実際に免疫がどのように反応しているのか?

その機構から免疫を癌の治療にどう活かすのが大きな課題です。

これからの腫瘍免疫の更なる発展を期待したいと思います。