極楽寺医学塾

road to success

特別講座 その14 癌と免疫 (1)

このテーマは癌の性質や治療を語る上でとても重要なポイントです。

昨今の自然科学の発展に伴い免疫学も急速に進歩しました。正直言って今の自分の知識では最先端の腫瘍免疫については十分な知識と理解は持ち合わせていません。そのレベルにおいてですが敢えてこのお話しを進めていきたいと思います

私達の体内には、いろんな遺物や病原体に対して排除する免疫機構が備わっています。

また私達の身体の中で何か異常な細胞(前癌病変、癌細胞)が現れた際にも、この免疫機構が働くことはわかっています。

しかしこれら悪性な顔つきをする細胞に対しては私達の体内から発生しているため中々認知されません。

通常、細胞の表面に何か、私達の体内にはない異常な抗原が出ていれば認識されるのでしょうが、これがないのでしょう(似たような顔つきをして潜んでいます)

通常、表面抗原を処理細胞が取り込み、提示して、それをTリンパ球が感知して免疫作用(細胞性免疫機構)が始まります(その前のNK細胞の反応もありますが)またそれとは別に異常な抗原に対する抗体産生の機能(液性免疫機構)もあります。

しかしこの自分の中から発生した癌細胞はこの機構が働きにくいのです。

また免疫機構には攻撃的な反応だけでなく、それを制御する機構があることもわかっています

(regulatory T 細胞のお話)この制御系免疫反応が自己の免疫反応を起こさないようにしていることもわかってきました。

癌は自分達が排除されないように?匠に免疫から逃れる機能を持っているようです。

では本当に癌に対しては免疫は働いていないのでしょうか?

いくつか私達の体内において免疫が働くスイッチがあると考えています