極楽寺医学塾

road to success

特別講座 その13 転移のメカニズム

皆さんは癌の転移と現象を知っていますか?

コトバくらいは聞いたことがあるでしょう。

癌がある臓器にできた後にそれが発育、増殖して、やがてその臓器から出て他の臓器に移り広がっていくと言う現象です。

これが癌と言う病気の治療を難しくしていて、患者さんを死に至らしめる怖い性質でもあります。

ては何故癌は転移するのでしょうか?癌細胞の特性によるもの?なのでしょうか?教科書にはまことしやかなことがたくさん書かれていますが、その実態は解明されていません。

何故なら、誰もその現象(1st contact)の事象を生でリアルタイムに見た人はいないのですから

通常、細胞は手足があるわけではないので細胞が勝手に臓器を這い出ていろんな臓器に入っていくことはありません。

またひとつの細胞では生存増殖能力は高いとは言えず、癌細胞と言っても他の臓器に簡単には生着できないと思います。

私は癌が転移するにはやはり何か身体の中の流れに乗っているものと考えています。

それは血液の流れ(血行性転移)であったり、リンパ液の流れ(リンパ行性転移)でもあったりします。

だからこそ、癌はリンパ節に転移したり、肝臓や肺など血液に乗ってトラップされやすい臓器に転移するのです。

因みに癌の進行期においては、実は病理解剖検査をすると癌は全身の臓器に転移が見られるのですよ。

また私が癌の基礎研究をしている時に、癌が転移をする場合には癌の単細胞だけではなく、何か組織的な塊(正常細胞と一緒に)で転移をしているメカニズムを考えていました(特に処理細胞である樹状細胞がその役割を果たしているのでは?などと)それくらい癌は転移ひとつとっても謎だらけなのです