極楽寺医学塾

road to success

特別講座 その12 癌は体内でどのように進展していくのでしょうか?

最初の頃にお話ししたように癌細胞は私達の体内から発生します(その由来は分化増殖する機能を有するある種の幹細胞からできてくると言われていますが)

その後、この異常な細胞が増殖し、まわりの細胞や組織にいろんな働きかけをしていきます。

宿主の免疫細胞と免疫反応を起こしたり、炎症を引き起こしたり、そこで、癌細胞が増殖し、浸潤するようになり、やがてその治らないキズに向かって血管新生が起きたりします。

すなわち癌の進展は癌細胞の増殖によるものだけでなく、宿主のいろんな細胞との反応(interaction)によるものが強く伺われます。

因みに癌の動物実験モデルとして、癌細胞を免疫力のないヌードマウスに移植するモデルがありますが、この場合、ヒトの身体の中で起きるような浸潤や転移の姿が見られません。

局所に癌細胞を注入するとその場所で増殖していくだけです。

このようなことからもその臓器から発生した癌細胞が姿形を変え増殖していき、周囲の正常な細胞と起こす反応(interaction)が癌の像を作っているとも言えるのではないでしょうか?